ICSとは何か?

ICSとは災害対応マネジメント

ICSとは、簡単に言えばアメリカで採用されている「災害マネジメントシステム」のことです。アメリカ合衆国では、連邦政府のため大規模災害などに対応するFEMA(緊急管理庁)が置かれ、それが各州政府、軍や消防、警察などをシステマチックに連携活動ができるように機能しています。その関連で市民の災害ボランティアもCERT(Community Emaergency Responce Team)と呼ばれる自主防災組織がネットワークされているのです。ここではそれらの基本であるICSの概要や勉強法を述べておきましょう。
※この項は書きかけです。

315ICStopICSはあくまでもシステムであり、米国生まれのこの翻訳、用語の統一など、日本に移植する研究をスタートしたところですが、基本的にはどのレベルで採用されるかが重要になります。

まず、組織的に、国家にこうした危機管理統括セクションがない日本で、内閣府、総務省、防衛省、外務省、厚労省、国土交通省あるいはそれぞれ消防庁、海上保安庁、警察庁、自衛隊、社協、日赤や米軍といった関係機関に普及させる戦略が求められます。しかも最近の地方分権では各市町村単位での行政独自の動きの中で統一的なシステムを導入させるには工夫が必要です。
しかし、行政でもこうした分野を統括するセクションの呼び方ですら、危機管理課、防災安全課、防災課など数多くあり、さらに、消防団、消防署の管轄は市町村単位、小さな村落では広域での管轄だったり、警察や高校は県単位と、日頃からコミュニケーションがうまく取れているか不安要素がたくさんありました。現場で捜索方法の違い、ワンストップでない相手と交渉する、管轄が違うからとたらい回しにされた経験は数知れずでしょう。

そして、私たちNPOや市民・ボランティア団体でも多種多様性や自発性・内発性を尊重すればコントロールが効かない状況は想像がつきます。そして、だからこそ用語やルールの統一、標準化(スタンダード)が重要になることもお分かりになるでしょう。
支援物資の集積、配布法、ボランティアの配置や使い方においても、行政・社協とNPOとではかなり異なり、いくつかの現場でも災害ボランティアセンター(VC)設置でも社協とNPO団体とでは違いました。そうした無用な軋轢やムダ・ムラをなくす上でも日頃からのスタンダードな「共通語」「暗黙知」が必要な訳です。その基本がICSなのです。saigai

当然、私たちが採用するICT(インターネット)活用が活かされる方向が重要です。社協の災害VCで登録や受付で半日つぶされたボランティアは相当数に上りました。コントロール不能の各部隊の捜索を市民ヘリとGPS、GISと結ぶ効率や病院に押し掛ける健康な避難者の誘導、家人の消息、捜索依頼の人々は、訓練された災害ボランティアの情報や災害トリアージで、少ない医療従事者の負担は軽減できます。
限られたリソースをどう効率的に使えるか、分配できるか。例えば社協のVC前で並ばされることなく、出発前やバスの車中でSNSやICTを活用して事前登録ができれば、そして、ICSを理解していれば現場到着後すぐに組織編成や活動に従事できることになります。
書類や捜索範囲、片付けの確認なども団体ごとにワンライティングでリソースを共有できるのです。ICTのマッピングで、もれのない捜索や支援を行うことも可能でしょう。今回不足していた被災地からの情報発信も、現地入りした情報ボランティアが代行することで、どこに避難しているかなどの安否確認、電子タグで物資のムダな配布や保管もなくなり流通がスムーズに行われます。

また、災害時には災害の規模が大きくなればなるほど、被災地という現場で「自分の命を守る行動」「周囲の人々を救助する行為」という「市民による救助」が、絶対的な力を持ちます。特に首都圏直下型で国家の中枢がマヒし、被災者の数が想像を絶するとき、それでなくても自助:共助:公助=7:2:1といわれる中でどれくらいの時間や救助が期待できるかわからないのです。
そのためにも自分たちが命を守れる人材であることが全ての市民に求められるのです。自助と共助が一体となったプログラムやトレーニングは市民教育として平時こそ準備しなければなりません。

100-7さらに、そうした被災地での市民レベル、近隣の市民といった内部ボランティアの数も大切です。被災(発災)直後から72時間と呼ばれる緊急対応の段階から、緊急医療所や避難所開設・運営のために内部ボランティアが多く必要となる、復旧期間までの第二段階があります。
ここでは遠方から緊急物資や救助隊、医療関係者、災害ボランティアを効率的に搬入する支援する側の「授容力」と被災地で受け入れをスムーズに行える「受容力」とのマッチングが大切になります。行政そのものが壊滅的な地域では、代替可能な市民が自ら行政の補完的な機能を率先しなければ自分たち自身をも守れないのです。
まして、赤ん坊や高齢者、障害者といった災害弱者に目をやれるトレーニングを受けた災害ボランティアは、地域の「受容力」とともに、次のステップにもつながる大きな戦力なのです。復旧には被災者の詳細なデーターや細かなニーズを引き出し、声なき声に耳を傾ける、心のケアにもある程度のスキルを持ったボランティアの力は不可欠です。

第三段階では仮設住宅でのコミュニティ形成能力の向上がカギになるでしょう。そこからの再スタートで新しい地域復興が多くのボランティアに支えられるでしょう。同時に、こうした混乱期に乗じた、犯罪者や新興宗教勧誘などでコミュニティがうまくいかなくなる場合も想定できます。訓練されていない、思い付きの唯我独尊でくる単独ボランティアをコントロール術がない地域では、むしろオープンに受け入れることを拒否し、復旧が遅れる例や性被害などの例など、私たちが考えられない実例も見られました。

つまり、機関や段階など複雑で重層的な混乱があり、絡み合った糸のように解きほぐしながら救助、復旧、復興と新しい原理原則でコミュニティが形成されるのです。そのために戦略的なICS普及の戦略が必要です。その上で各団体、各市民がさらにレベルアップする戦術が求められるのだと思います。だから、それぞれの違い、段階やステップに合わせたICS構築が急務になっています。私たちはそうした災害前の事前での準備を、ICS活用の市民救助隊というスタイルで広めようと考えています。

同時に、国家的な体制での市民との「協働」を戦略化できる政策提言や懇談会などのロビー活動。県レベルでの災害団体調整会議のような、ICS導入の道筋が求められます。この上からの普及と、最低限、災害という現場対応、緊急事態対応する機関やNPO法人にはいち早くICSを普及しなければなりません。そして、最終的には国民全てが「自分たちの身を守る」フォアースト・レスポンダー(対応者)トレーニングをICSに基づいて普及して行くことが私たちの使命になるでしょう。

100-3こうしたトータルな戦略へ向けて、各セクション、レベルに合わせた細かな戦術、マニュアルやトレーニング・プログラム開発がいま求められています。

ICSは70年代にアメリカの山火事災害対応から、各自治体、州やカナダとの境界を超え、組織を超えたマネジメントが研究されることからスタートしたと言われています。その動機は、現場での以下のような混乱の反省から生まれています。

①一度に多くの人が、一人の監督者に報告するので処理しきれない。

②それでいて関係機関がそれぞれ異なった組織構造になっており、組織的な対応が困難。

③信頼のおける情報が流れてこない。

④通信装置や通信手順が統一化されていない。

⑤関係機関の間で共通の計画を策定するシステムがない。

⑥指揮命令系統が不明確。

⑦関係機関が使用する用語が統一化されていない。

⑧目標が不明確。
等の多くの問題に直面したため、1979年に消防大学校(Fire Academy)が次のコンセプトの下で「ICS」を開発したのです。その特徴は、

A.小規模なものから大規模なものまで、緊急事態の大小や種類を問わず使用できる柔軟生のあるシステムであること。

B.日常的な事故から大規模な災害まで、あらゆる緊急事態対応に使用できるものであること。

C.全国から駆けつけてくる多種多様な機関の職員が、すみやかに溶け込めるような共通のマネジメント構造になっていること。

D.費用対効果の良いシステムであること。

現在、アメリカでは、連邦緊急事態管理庁(FEAM)のバックアップでこのプログラムは、全米50州で採用されていて、災害ボランティアの学習にeラーニングもあります。

このプログラムは、自治体が実施主体で警察または消防機関が管理運営し、米国の地方政府レベルでの自主防災組織(Community Emaergency Responce Team)CERTメンバーとの連携強化と予算、支出管理までを行いますが、連絡調整や運営は、CERTが雇用する専門職員と、メンバーの多くはNPOやボランティアで構成されています。certlogo

その組織的な役割は、自身のコミュニティが災害時に対応するだけでなく行政などが緊急時に不足する補完機能であり、広範囲に及ぶ大災害や大規模被災地に、消防や警察などを派遣した穴を埋め、早急に対応できる体制づくりに活用されるのです。そのための装備や訓練プログラム、活動の領域指定などが想定されています。

IS100-2
「日本版(NPO向け)ICS学習に向けて」

私たちは災害対応NPO団体向けのICSを提供して活用できるかまだ研究段階から脱していません。ですから、当面は米国の教材などを使ってセミナーなどで普及させようと考えています。
教材としては【米国自主防災組織へのICS適用】ということで、FEMA(米国連邦緊急事態管理庁)サイトで、多くのICS関連の教材が公開されています。

入門レベルでは、IS-100というコースがあり、自主防災組織や災害支援団体向けのIS-315コースも重要かと考えていますが、当面、この2コースを中心に普及させる計画です。
米国ではインタラクティブなWeb教材が用意されており、インターネットでのeラーニングで学習することができます。英語力のある方はFEMAのサイトから自分でeラーニングに挑戦してください。

当分は、このサイトでは今度の防災まつりに向けてIS-100コースをまとめておきます。テキストに活用できるようにPDF形式で印刷できるようにする予定です。乞うご期待ください。

 

アメリカFEMA提供のIS-100b.ICS学習マニュアル

IS-100というICS入門編は、古いaや政府関係者、学校教師、高等教育関係者向けなどHE,SCAなどのバージョンが分かれています。ここでは学習の前提(IS-700)などの履修が必要のないレベルの入門編ということでとりあえず最新版の「b」バージョンを選んでいます。

 

ICS-100b インシデントコマンド システム(ICS)入門19416

コースの日付2010/10/12版参考(2013.9.27V1-1。10.2V1-2修正・加筆あり) FEMAのIS-100コース(英語版)

<コースの概要>

EMI は 2006 年の制作から ICS 100 コースを修正します。このコースは NIMS 準拠でbバージョンとします。注: 100.b は 100.a コースの更新されたバージョンです。資格認定目的のためのコースとしては同じです。

ICS 100は、インシデント コマンド システム (ICS) を紹介する入門編で、より高いレベルの ICS の訓練の基礎となります。
このコースでは歴史、特徴、原則、およびインシデント コマンド システムの組織構造について説明します。また、ICS とNational Incident Management System (NIMS) の関係についても説明します。

<内容(目次)>

Lesson 1: Course Welcome & ICS Overview(ICSの起源と概要)
Lesson 2: ICS Features & Principles(ICSの機能と原理)
Lesson 3: Incident Commander & Command Staff Functions(ICS現場司令官及びスタッフの機能と役割)
Lesson 4: General Staff Functions(ICS組織と役割分担)
Lesson 5: Unified Command and Coordination(統合本部とコーディネーション)
Lesson 6: Course Summary(コースのまとめ:省略)

※この内容に関しては、ICS学習会その他研究会のコンセンサスを得ていないので、あくまでも管理者の山中の個人的な翻訳、訳語、要約であくまでも参考に掲載します。
IT業界に似て、訳語が決定するよりスピード重視でカタカナや原語で通す方が、よりグローバリゼーションで理解が早いのかも知れませんが、とりあえずのNPO関係者が共有できる知識のために多少いい加減ではありますが資料として出します。忙しい方はひとまずレッスン2~3か4を読むとなんとなく全体像が分かるかも知れません。
今回の防災まつりでは、14日に災害NPO関係者向けに「CS-100」の入門研修会と15日に「CS-315」を含めてCERTの紹介講座が用意されています。100-51
レッスン 1: コース説明 & ICS の起源と概要==========
コースの目標
政府と民間セクターのすべてのレベルからのパートナーと連携する準備として、インシデント コマンド システム (ICS) の原則を使用して管理する方法を把握します。
※IS 100.b 米国管理システム (NIMS) のガイドラインに従います。NIMS についての詳細を学ぶためには IS700 を学習する必要がありますが、今回は省略しています。

全体のコースの目的

ICS のアプリケーション。
ICS の組織原則と要素。
ICS の位置および責任。
ICS 設備、機能。
ICS の計画。

Morning briefing for search teams at Boulder Airport. Photo: Michael Rieger/FEMA

Morning briefing for search teams at Boulder Airport. Photo: Michael Rieger/FEMA

インシデント・コマンド・ システムとは何ですか?
インシデント コマンド システム (ICS) は、災害対策、支援管理、標準化されたアプローチを:
さまざまな管轄区域や機関の間で調整された応答を有効に機能させるために標準化し、計画およびリソースを管理するための一般的なプロセスを確立します。これによって、限られた資源を有効につけるよう、設備、装置、人員、手順、および共通の組織構造内の通信・連絡の統合が可能です。

災害対策管理 システムICS: 私たちの使命(災害支援)を満たして私たちを助けるシステムです。

災害は、いつでも、どこでも起きます。それは多くの形態、台風、地震、竜巻、洪水、火災や有害物質の流出またはテロ行為。災害、事件は、突然、警告なしに来ます。そして、数日または数週間をかけて支援しなければならないのです。

だからと言って、私たちの安全を損なうことやずさんな管理や対応は許されません。災害支援を有効に効率的に行うためには共有すべきシステムがあります。想いだけの素人では現場を混乱させるだけです。
小さな災害では公的な支援で間に合う場合もありますが、大規模災害で政府機関と非政府および民間部門の組織の協働が必要になる場合があります。そのとき各パートナーとして、一緒にシームレスに調整された方法で応答する必要があります。これは災害支援団体としてのNPOが連携する場合も同じです。
インシデント コマンド システム( ICS)は、これらの課題解決することができます。ICS は、災害現場管理を標準化、危険な現場での最善のアプローチ方法を示します。ICS は複雑さおよび機関や管轄当局を尊重しながら、統合された組織構造を採用するすべての現場対応者(レスポンダー)に使用できます。ICS では、情報や行動の標準化を促進し、必要な柔軟性も有します。例えば、ICS の組織構造は大きくも小さくもでき、どんな現場でも展開を容易にしたり、報告や契約のニーズや課題を満たします。

このコースでは、ICS の原則を学びます。もっとも重要なことは、勉強して、あなたの行動や活動が、災害支援で有効なパートナーとして協働に資することです。

 

インシデントコマンド システム(ICS)の起源

インシデント コマンド システムは(ICS)は、1970 年代に開発されたカリフォルニア州での壊滅的な山岳火災から考えられました。物的損害は数百万人にのぼり、多くの人々 が死亡または負傷しました。
これらの災害二次被害の原因、経過研究から災害対応の問題が起因するのは、決定する割り当てられた人員資源の欠乏またはバラバラな作戦の失敗でした。また、限られた資源を有効に活用する戦略的情報、ネットワーク、協働の不足です。

CERT_victim_carry_0-150x150※アメリカではICS普及には30年ほどかかりましたが、アメリカ同時多発テロ(9.11)で大統領が支持して急速に普及しました。それが、
<国土セキュリティに対する大統領令>
2001 年 9 月 11 日、緊急災害への対応で、合衆国では大統領が次の大統領令 (HSPDs)を発行します:
HSPD5:災害への対応で改善された調整措置を特定。国土安全保障省 (DHS) 他の連邦部門および他の諸機関と連携して政府、地方及び国民の災害対応フレームワーク (NRF) および国民の災害管理システム (NIMS) を確立する必要。
HSPD 8: 監督 DHS 国立防災システムを開発する国家イニシアティブをリードする-「アメリカ合衆国防、脅迫や実際の国内テロリストの攻撃、大災害および他の緊急事態への対応の態勢の整備を強化」するための標準化された統一アプローチ。

NIMS と NRF(米国の防災組織)

NIMS(National Incident Management System) は、部門や機関をすべてガイドする体系的でプロアクティブなアプローチを提供します。政府、非政府組織、民間企業レベルの、シームレスに協働対応できることによって、国民の生命と財産と環境に損害を減らすためのシステムを研究することになります。
NRF は小さな災害から大惨事へのガイド、国家がすべての危険対応を行う方法を検討します。この主要な報告書は、国内の災害対応への包括的な国民、諸機関のアプローチを統一的に確立します。そのフレームワークは、災害対応の原則、役割、および国の対応を整理、識別します。それはコミュニティ、州、政府と民間企業や非政府パートナーの協働、協調的、効果的な国民の行動のための原則を適用する方法について説明します。

支援物資の機構と名称
NIMS は、インシデントコマンド システム(ICS)の組織図を使用します。
NIMS は、次の標準化され、一貫性のある、全国的、体系的なアプローチを行います。

備え
効果的な緊急管理および災害対応活動のために、災害時の任意の潜在的なボランティア募集前に、平時かからの継続的に実施した防災活動の団体で始めます。準備には評価などを含めた総合的な組み合わせが含まれます。それは事前計画;手順と用語の統一。
訓練・演習;人員の資格・免許、証明;機器認証;評価とリビジョン、といった要素から構成されています。
通信および情報の管理
緊急事態管理および災害対応活動通信のコマンドと調整がすべてのサイトに共通の動作の画像を提供する情報システムに依存します。NIMS の通信の標準化されたフレームワークに必要な要件について説明し、共通の動作画像の必要性を強調しています。このコンポーネントは、通信や情報システムの相互運用性、信頼性、拡張性、および移植性と同様、弾力性の概念に基づいています。100-4
リソース管理
リソース (人員、装置、または支援物資供給) などが重要な災害時の目標をサポートするために必要です。資源のフローは災害からの時間と規模の要件に適応する必要があります。NIMS の標準化されたメカニズムを定義し、順序の要件の取得、動員、追跡し報告と 、回復弁償、補償およびリソースのインベントリを作成するリソース管理プロセスを確立します。
コマンドと管理
NIMS のコマンドと管理コンポーネントは、柔軟な標準化されたインシデント管理構造を提供することによって効果的かつ効率的なインシデント管理および調整を有効にするように設計されています。
構造は 3 つのキーの組織構造に基づく: ①インシデント コマンド システム、②各団体・組織 調整システムおよび③公開情報。
継続的な管理とメンテナンス
継続的な管理とメンテナンスの支援、2 つのコンポーネント: 国民統合センター (NIC) とそれを支える技術。(※これらは米国内の組織や体制に関するもので、参考程度に省略して読んでください。)

コマンドと管理の要素
(※以上を図解したもの)
学んだ教訓
非効果的な災害対応からの事後報告の レポートは 1 つの原因、つまり不十分な管理に起因する可能性を指摘しました。それがインシデント管理(ICS)不足の弱点を教訓としました:
不明な指揮命令系統、現場監督を含む説明責任の欠如。
利用できる通信システムと競合するコードおよび用語の両方の非能率的な使用のための貧しい通信。
整然とした、組織的計画プロセスの欠如。
一般的な柔軟性のある、あらかじめデザインされた現場優先管理体制に指揮官の責任を委任し、支援を効率的に管理する体制になっていなかった。
省庁間の要件管理構造とプロセスを効果的に計画に統合するあらかじめ定義されたメソッドがなかった。
ICS を使用して、今後の災害対応のすべてのタイプにこれらの弱点を回避させることができます。
ICSなしの混乱と現場指揮官の決定
ICS は、従来のICSなしに起こる課題を以下のようにあげています。
不明な指揮命令系統の統一化がなく、現場監督の権限欠乏から説明責任が果たせない。
利用できる通信システムと競合するコードおよび用語の両方の非効率的な使用により、通信を貧しくする人々の存在。
非体系的な計画プロセスを使用して、目標を達成できない、総合的には支援作戦の失敗。
標準的な組織構造と役割にレスポンダーを効率的に統合できない。

ICS: ベスト ・ プラクティスの構築
ICS は、数十年の教訓に基づいています。ICS 管理の最善策を使用して、確認するのに役立ちます:
レスポンダー、コミュニティのメンバー、およびその他の安全性。
災害支援目標の達成。
リソースの効率的な使用。

ICS は 30 年以上救急・緊急のアプリケーション、すべてのレベルの政府と非政府によってのでテストされていると、その協働型意義を プライベイト・セクター(private–sector)=非営利組織(NPO)は評価しています。100-6

ICS を使用する場合
ICS は、定期的なイベント (例えば、オリンピック、大統領就任式など.) を含む事件の種類を管理するために使用できます。ICS の使用は災害に限らず様々な事件や危険に適用できます。

自然な危険:災害、火災、竜巻、洪水、氷の嵐、地震、食中毒、または伝染病など。
技術的な危険について:ダム決壊、放射線や防護のリリース、電源障害、または医療機器の欠陥します。
人間に引き起こされる危険性:犯罪者またはテロリストの行為、学校暴力、または他の市民妨害

ICSはそれだけではなく大規模な災害救助に効果
システムとして、ICS は非常に便利です。それはインシデント管理の組織構造を提供するだけでなく、様々な計画、構築、およびその組織化に適応できるプロセスとなります。
ICS を使用してすべてのインシデントまたは計画しているイベントの構築を向上し、大規模な災害や事件のために必要なスキルを維持することができます。
レッスンのまとめ
これでICS 概要レッスンを完了します。このレッスンは、以下の点を提示しました。まとめると:
ICS は、標準化された管理ツールより良い調整とリソースの使用が可能です。
ICS の組織「ベスト プラクティス(最適な実行=訓練)」で表し、緊急管理の標準となっています。
ICS は、すべての災害と計画的なイベントに対する体制作りを管理するために使>用できます。
ICS のマスター !それは命を救う!

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レッスン 2: ICS の機能と原理=================
レッスンの概要

このレッスンは ICS 機能と原則を学習します。ICS の基本的な機能をについて説明します。
ICS 設備の正しい専門用語を選択します。
個人の責任に関する一般的なタスクを特定します。

ICS 機能
効果的な災害対応は、限られたリソースの管理、意思決定、および資源の割り当てのための指揮と制御構造に依存します。情報を IC 構造を自由に交換ができるフィールドでの災害支援を管理する厳格な順守は、このトップダウン管理アプローチでなければなりません。
ICS を動作させる私たちのこのコマンドと制御アプローチにコミットする必要があります。そうすればどんな団体やNPOでも被災地に差別なく共通の支援が実現できるのです。だから、災害支援を標榜するNPOはこのシステムをマスターする必要があるのだと強調しています。
ICS の機能と原理原則: 実証
前のレッスンで説明したように、 ICS は強度とシステム全体の効率化に貢献する米国での実証済みの管理の原則に基づいています。
ICS の共通の用語およびテキストの使用をはじめ、幅広い管理機能と原則は、いくつもの組織や団体の教材に組み込まれています。その声を紹介します。
[デヴィッド ・ バーンズ、防災管理者、カリフォルニア大学ロサンゼルス校]
通信 IC は、最も重要な要素の一つです。それはまず我々 が通信する方法を知ることが重要です。ICS を効果的に計画、目標管理と災害対応の行動計画を強調しています。

[ロベルタ ・ ルンゲ、EPA 国立 NIMS コーディネーター]
あなたの最終目的は何かについて調整する必要があります。災害支援するネットワーク組織の上下に関係なく全ての機関や組織が共通の目的を持つ必要です。あなたの目標を組織の目標として確立することができますように、災害支援対応での行動計画で、他機関によって実行される対応と一致することを確認しなければ効果的な災害支援はできません。
ICS の機能コマンドには災害に関連する連携・協働の指揮と命令系統の統一が含まれます。
[ビルキャンベル、トレーニング、ニューヨークのディレクターは州緊急管理オフィス]
利点の 1 つは災害時に同じフレームワークの下で働く別の組織のすべての協働を実現します。ICS によってすべての災害時の限られたリソースの有効活用を確保するために役立ちます。
コントロールの管理可能な範囲を維持します。
災害と支援の場所や施設を確立します。
災害支援リソース管理と展開に役立ちます。
統合された通信を保証します。
ICS レスポンダー(対応者)と効果的な情報とインテリジェンスの管理による意思決定をサポートし、共通のそれら情報や動画像を共有することが確立できます。
[クリスティなプラード、NIMS のプログラム ・ コーディネーター、米国沿岸警備隊]
ICSでの基本的な動作は、被災者たちを助ける、沿岸警備隊が取り組んでいる最新で重要なより良い画像や情報を、一貫性のある指揮命令とともに、誰もがボード上で他の機関と同じ画像を理解し、共有できます。ICS は、私たち自身の行動のための個人責任を取っている私達のそれぞれにカウントされます。そして最後に、動員プロセスにより、安全な状態に維持したまま、レスポンダー インシデントの目標を実現できることを確認します。

[クリスティなプラード、NIMS のプログラム ・ コーディネーター、米国沿岸警備隊]
作業を効果的に NIMS が、トップダウン型のサポートを持っています。
ICS 機能はすべてのレベルで効果的なチーム ベースの災害対応のための基礎レッスン形式で説明します。その応用は、国や行政、公共レスポンダー(消防、警察など)に限らず、個人の災害ボランティアや災害NPO団体にとっても共通の学習カリキュラムとして必須になるでしょう。
ICS の機能と原則の 概要
次に ICS 機能と原則を示します

標準化
共通の用語
コマンド(指揮・命令)
その確立およびコマンドの転送
連携コマンドとコマンドの統一
計画/組織構造