5年目の3.11

mokutou5年目の3月11日(金)午後2時46分、多くの街で防災無線から被災地への慰霊を込めてのサイレンと黙祷への放送が流れたことだろう。

市民キャビネットではスマートICT部会が、全国の地域SNS研究会の拠点を繋いでの災害対応訓練を実施した。


facebookや地域SNSでのやり取りはリアルタイムで刻々と情報が飛び交い、昔のアマチュア無線のような雰囲気だった。各地のバーチャルな想定被害報告や支援物資の集積の様子。それらの支援物資をサイトに登録し、必要とする地域への発送やマッチングをシステム化しての運用。その実証実験でもある。詳しいログ(交信記録)はそれぞれのSNSに任せるとして、このサイトで呼びかけたバーチャル災害対応訓練=ShakeOut方式のような各施設や現場での災害訓練は、残念ながらうまく実現しなかった。地域でのネットワークや社協などとの連携はなかなか難しかった。それはやはりリアルな社会では、行政や社協の幹部への説得、稟議などを経てでないと現実には何も動かないということの証明にもなり、根回しや喉元過ぎて、もう風化しつつある平和ボケも手伝って、今日を忘れている人も多かった。
地域SNS研究会のように普段からの付き合いが大切であることをまさに強く感じさせる1日でもあった。

それでも打ち合わせついでに立ち寄った市民活動支援センターで声をかけて1分間の黙祷を行った。市の防災無線も全く聞こえなかったが、それでも恐らくそれぞれが追悼の祈りを捧げたことだろうと思う。

mokutou2害支援部会でも大宮・日進町の埼玉NPOハウス事務所で、ICT部会、地域SNSと連携しての協働型訓練の図上訓練を実施。
支援物資のシステム化のチェックを行ったという。訓練中、時間に合わせて中断、黙祷をしたそうだ。(写真)

昨日は、県議会で埼玉県の防災課長へ防災士でもある民主党の菅議員が鋭い質問をし、災害ボランティアの活用や「協働型訓練」推進を行うことを確約させてくれた。(議会の映像が県議会のアーカイブで見られるのでぜひ、ご覧ください)

もちろん、各地での被災地への追悼も大事だが、次の災害に対しての準備をどうするか。埼玉県がどうゆう立ち位置になるのか、今度来る災害への想像力を共有して、いま、何を考えなければならないかを問うことは意味があるだろう。

モデルとすれば「神奈川モデル」だろうが、この5年間の復興計画やその進捗状況を見直す中で、来る首都圏直下型や南海トラフ大震災、そして、最近発見された小笠原沖大地震からくる津波災害を想定しての、災害対応のイメージを共有していく必要を痛感する。

各団体に呼び掛けて、埼玉県災害対応の大きなネットワークを強化するスタートにすべき日であることを銘記したい。

 

カテゴリー: 協働型災害訓練 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA