首都圏直下型震災のシナリオ

今度の「協働型災害訓練」では、第1フェーズで震災直後から10日間、第2フェーズとして次の10日間を想定して、埼玉県杉戸町を拠点に、行政やNPOがどう対応できるかのシュミレーション、図上訓練をワークショップで行うことになっている。その時間的経緯の訓練の合間に、各市町村の首長さんや議員さんの挨拶や、熊本派遣のボランティアの報告、シンポジウムなどいくつかのイベントもあり、実際にどれくらいの臨場感を持っての図上訓練や、ICSに基づかれた部局や組織が対応できるかはわからないところだが、少なくとも直下型災害の時間軸でのシュミレーションを共有することが大事になってくる。

それをICS201といったINCIDENT BRIEFIGの様式に記載できるか、本部機能や計画情報部などの中枢が強化され、情報がどう伝達されるかなども検討なければならないだろう。各組織や班単位でのメンバーにもイメージや情報共有が大事になる。そのいい資料を東大の提供するアプリがある。

左のアプリをクリックして、いわゆる72時間の東京の状況を把握しておくことは事前学習の必須条件かもしれない。こんないいアプリがあるのをつい先ほど見つけたので、とりあえず報告しておこう。各班メンバーや参加メンバーの共有情報にと紹介しておく。

少なくとも今回は当日、偶然にも多くの災害ボランティアやNPOが杉戸町に結集していたことからストリーは始まるが、現実的には発災時間にはそれぞれの市町村にいて、まずは家族や自分の身の安全、隣近所の安全や地域の状況把握でこの72時間は過ぎてしまうだろう。

その間は情報が頼りで、また埼玉県内山間部と河川部地域とでの被害も異なり、東北各県からの支援部隊の動きともかなり違ってくる。まずは地元の想定被害をシュミレーションして、内部ボランティアとしてどうこの72時間を乗り切るか。72時間後の都内への救援、都内からの避難者の流れを各地域でどう受け止め支援できるかも課題だ。その避難者の流れと同じくして杉戸町の拠点づくりの支援活動に入ることから、今回の訓練状況が生まれると考えるのが常識的かもしれない。

まずは地元が前回程度の震度5強か6くらいで何とかたいした被害がなく、NPO間の連絡情報網が確保された段階で、東北、北陸からの支援部隊を含めて、県内各所からの災害ボランティアや支援物資が杉戸町に結集し始め、ここまでたどり着いた都民の被災者を向かい入れる避難所づくりが行われることになる。多分、4日目、5日目辺りが現場でのスタートか。

ともかくこうした想像力を共有しながら、訓練は始まると考えている。このあたりの情報を収集する会合やイベントも大切になるのではないだろうか?
ICSを各団体にいかに普及できるか、私たちの災害ボランティア養成、管理という目標達成にも役立つと期待する。

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